吉岡徳仁の「形を超える」デザイン 代表作品4選

「デザイナー」と聞いて、あなたはどんな人をイメージしますか? 洋服をつくる人かもしれないし、商品パッケージをつくる人かもしれません。家や街をつくる人かもしれません。「デザイナー」と一口に言っても、その「デザインするもの」は実に様々です。デザイナー・吉岡徳仁氏(以下敬称略)は、グラフィックから建築まで、ジャンルを超えてヴィジュアル・デザインを手掛けます。新国立競技場案を発表し、更に注目を集めている吉岡徳仁。本記事では、世界的デザイナー・吉岡徳仁とその作品について紹介します。

 

吉岡徳仁のプロフィール

1979年、佐賀県生まれの吉岡徳仁は、日本初のデザイン学校である桑沢デザイン研究所を卒業。その後、倉俣史朗氏と三宅一生氏に師事。2000年に独立し、吉岡徳仁デザイン事務所を設立します。その後、グラフィック、空間など複数ジャンルのデザインを手がけ、名を馳せていきます。

代表作は、森ビル『THINK ZONE』や『ガラスの茶室-公庵(本記事内にて紹介)』など。世界的に著名な企業の店舗や展示、商品のデザイン案件を担当することも多く、Issay Miyakeの店舗デザインを担当しているのは有名な話です。その他にも、Swalofski, Louis Vuitton, Ginza, Hermès, Toyotaなどをクライアントとしています。ロゴのデザインもおいても活躍している吉岡徳仁。「東京都美術館」や「NTT都市開発」のロゴがその例です。

参考:吉岡徳仁公式HP プロフィール

 

吉岡徳仁の作品紹介

 吉岡徳仁の作品①『ガラスの茶室 – 光庵』

青々とした木々、荘厳な境内の中で異彩を放つ『ガラスの茶室-光庵』。2015年春から、京都市の将軍塚青龍殿に展示されています。まるで浮かんでいるかのような透明の茶室は、私たちをどこか遠くへ誘うようにも見えます。「閉じられた小宇宙という空間」の中で生まれた茶道。ガラス張りの「小宇宙」から自然を感じることで、日本の伝統文化の本質を問う吉岡徳仁の思いを体現した作品です。

残念なことに、将軍塚青龍殿での展示は、2017年9月10日までです。今後、国内外場所を変えて『ガラスの茶室-光庵』は現れる予定ですが、その詳細は明らかにはされていません。今夏京都を訪れる予定がある方は、将軍塚青龍殿まで足を運んでみてはいかがでしょう。吉岡徳仁の世界観に触れることができる貴重な機会となることと思います。

<展示情報>
展示最終日|2017 年9 月10 日(日)
拝観時間|9:00~17:00(受付終了 16:30)
場所|京都 青蓮院飛び地境内 将軍塚青龍殿
住所|京都府京都市山科区厨子奥花鳥町28
アクセス|京都駅より、タクシー20 分 東西線蹴上駅より、タクシー5 分

吉岡徳仁の作品②『Souffle-Maison Hermès Window Display』

2009年にHermèsのウィンドウに展示されたインスタレーション。同ブランドの代名詞ともいえるスカーフを用いた吉岡徳仁の作品です。シンプルでありながら斬新なこの作品。波打つようにはためくスカーフと、女性のゆったりとした動きが官能的に映ります。

“Souffle”は「息」を耳するフランス語。その名の通り、どこか有機的で温かみのある風を感じることができます。たった1枚のスカーフを究極的に美しく飾った形。それが吉岡徳仁の『Souffule-Maison Hermès Window Display』です。

 

次ページ:吉岡徳仁のデザインするLOUIS VUITTON

 

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