INTERMEDIATHEQUE(インターメディアテク) 博物館の新しいカタチ 

東京駅丸の内南口を出てすぐ目の前にあるJPタワー。低層階は日本郵便が手がける商業施設KITTEです。この部分の建物には旧東京中央郵便局舎の一部が利用されています。中央の大きな時計が目印の趣ある白い建物と、都会を象徴する高層ビルのコントラストを楽しむことができます。

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今回はこのJPタワーにある学術文化総合ミュージアム、インターメディアテクについてご紹介します。

 

インターメディアテクとは?


インターメディアテクは日本郵便株式会社と東京大学総合研究博物館(UMUT)の共同運営の公共施設、いわゆる博物館です。5階建の旧東京中央郵便局舎の2・3階部分を改装して作られました。この施設には、東京大学が明治10年(1877年)の創設以来、蓄積を重ねてきた、学術標本や研究資料などの貴重な学術文化財が常時展示されています。

 

 

インターメディアテクの特色

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昭和モダンを感じさせる内装。展示に用いられているケースや飾り棚の多くは帝大時代の実際の教育現場で使われていたというから驚きです。それらから醸し出される重厚な雰囲気に、時代と文化財が辿ってきた時間の重みを感じます。私たちを別世界へと誘い、都心のビル内にいることを忘れさせるほど。歴史的な遺産を現代の都市空間の中で再生させるデザイン技術はインターメディアテクの展示の見どころの一つです。

また東京大学総合研究博物館との協働運営ということで、大学の博物館がキャンパスの敷地外にある、という点でも非常に珍しい施設です。大学生が研究開発を行なったオリジナル商品の販売や、それぞれ専門の研究分野に関する知識を小中学生に教えるボランティアプログラム等もあります。

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東京駅の目の前のビル内にあり、商業施設KITTEに隣接しているという最高の立地。それを活かし、インターメディアテクでは日常の中で気軽に学術文化に触れられる機会を提供しています。普段なかなか博物館へ足を運ぶことがない人も、ショッピング等で訪れた際に、立ち寄ることができますね。さらに驚くのは、館内へは無料で入場できるということ。しかし無料だからと高を括っていると、そのクオリティの高さに、良い意味で裏切られます。歴史や記憶、学術の雰囲気が漂う唯一無二の空間です。

 

 

インターメディアテク(IMT)の名前の由来


「インターメディアテク(INTERMEDIATHEQUE)」を日本語に訳すと、「間メディア実験館」。各種の表現メディアの橋渡しをすることで新しい文化の創造につなげるという意が込められています。単に学術文化財を展示するだけではなく、今ある資源や表現メディアを融合した実験の場、としてのミュージアム。その実現を目指して、このインターメディアテクのプロジェクトの開発が始まったそうです。キーワードは「アート&サイエンス」。大学の最先端科学の研究成果や、様々な表現メディアを利用したユニークな創造も展示されています。

 

次ページ:インターメディアテクの空間へのこだわり

 

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