madsaki の作品7選 世界で注目を集めるパワフルなアート

大阪生まれ、ニューヨーク育ちのアーティストmadsaki(マサキ)氏(以下敬称略)が今、国内だけでなく世界中で注目を集めています。細密画、彫刻、スプレーアートと、ひとつのスタイルにこだわらず、次々と新しい驚きを与えてくれる作品の数々は、個展を開くたびにファンを増やし続けています。UNDERCOVERのデザイナー高橋盾氏や、世界的アーティストである村上隆氏(以下敬称略)ともコラボレーションするなど、活躍の幅を広げ続けるmadsaki。今回はそんな彼の経歴や作品の数々から、その魅力とアートへの思いに迫ります。

 

アーティスト madsaki が生まれるまで

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1974年に大阪で生まれたmadsakiは、6歳の時に父親の転勤でニューヨークに渡りました。現地の小学校に入学した時にはまだ英語が話せず、友達とコミュニケーションを取るために絵を描き始めます。自分の絵をみんなが楽しみにしてくれることに喜びを感じたmadsakiは、高校卒業後、ニューヨークにあるパーソンズ美術大学に進学。美術史や彫刻など様々な基礎を学びます。しかし4年間アート漬けの生活を送っていたmadsakiは、大学卒業後、アートへの道に疑問を持ち、職につかず旅やバイトの毎日を送っていました。

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2001年、メッセンジャーの仕事をしていたmadsakiの人生を変えたのは、ニューヨークと東京を中心にアートパフォーマンスを行う「Barnstormer(バーンストーマーズ)」との出会いでした。美術大学で教わったこととは全く違う、自由で新しい表現方法に衝撃を受けたmadsakiは、再びアートの道を歩み始めます。2012年、日本に帰国するとスプレーアートを用いた「文字シリーズ」の制作を開始。その後もスプレーアートを中心に様々な技法を用いて、型にとらわれない新しいアートの形を追求し続けています。

参考:【インタビュー】村上隆が見いだした気鋭アーティストMADSAKI、愛妻のヌードで新境地へ

 

村上隆とmadsaki

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madsakiと村上隆との出会いは、なんとInstagramでした。2012年頃から自分の作品をInstagramにアップし始めたmadsaki。その作品を共通の知り合いのアカウントで見かけた村上隆が連絡を取り、作品を購入。その時購入されたマティスを模倣した作品は、横浜美術館で行われた「村上隆のスーパーフラット・コレクション―蕭白、魯山人からキーファーまで―」にも展示され、話題となりました。その後は村上隆が代表を務めるアートの総合商社「Kaikai Kiki(カイカイキキ)」に所属し、展覧会などを行うほか、村上隆とのコラボレーション作品も発表しています。

参考:MADSAKI「HICKORY DICKORY DOCK」Hidari Zingaroより

 

madsakiがアートに込める思い

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6歳の時からニューヨークで暮らしていたmadsakiは、人種差別が激しい社会の中で、自然と自分のアイデンティティについて考えるようになります。小学5年生から中学3年生までを日本人学校という日本社会の中で過ごし、高校では白人社会の中で過ごしたmadsakiは、どちらにも馴染むことができなかったと言います。そしてそんな彼を救ったのは、誰もが表現する自由を持つアメリカの芸術文化でした。差別が激しいからこそ、自分で自分を確立し、それを表現し伝えるという文化の中で育ったmadsakiにとって、アートはまさに彼自身と言えるのかもしれません。

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madsakiの作品には挑発的な言葉や名画の模倣、政治家の肖像画など、強烈なメッセージ性を持つものが多くあります。自分の思いや言葉をストレートに芸術に取り入れていくmadsakiの作品には圧倒的なパワーがあり、多くの人々の心を揺さぶります。その一方、今年開催された個展「HERE TODAY,GONE TOMORROW」では、自身の妻をモデルに描いた作品を発表。ヌードの作品やInstagramをイメージした正方形の作品など、新しいアプローチにも挑戦しています。「これがmadsakiだ!」というひとつの形にとらわれない、それこそがmadsakiのかたちであり、新しい作品を出すたびにワクワクさせてくれるアーティストです。

参考:[対談] MADSAKI X OYAMA ENRICO ISAMU LETTER P1

 

madsakiの作品紹介

madsakiの作品の特徴は、ひとつのスタイルに固執することなく、様々に変化し続けていることです。madsakiは美術大学で学んだしっかりとした基礎と、アメリカの文化が育んだ「自分をストレートに表現する」という考え方を背景に、様々な形での表現を追求し続けています。ここでは年代ごとの代表的な作品を紹介するとともに、madsakiの作品の魅力を探ります。

madsakiの作品①『Happiness Overdose』

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スマイルマークが鼻血を垂らしているという、なんともユニークでシニカルなデザインが強烈なインパクトを残す作品。今やmadsakiのアイコンとして様々な作品やグッズが展開され、Tシャツやステッカーなどは若者に絶大な人気を誇っています。

 

madsakiの作品②『HOLY FUCKING SHIT』

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2012年の個展「IN BETWEEN」で展示された作品。絵を描くことに迷いや恐怖を感じていたmadsakiは、その緊張感を和らげるため、白いキャンバスをまず英語のフレーズで汚してから絵を描いていました。ある時いつものように文字を描いて「これでいいのかも」と思ったmadsakiは、そのまま文字だけを描いた作品を展示。その時この『HOLY FUCKING SHIT』が売れ、自分が楽しんで描くことが大切なんだと気付いたそうです。まさに、madsakiのアーティストとしての転換期となった作品です。

参考:MADSAKIに聞くアートとは? Free Paper Dictionaryより

 

madsakiの作品③『WRITE HERE WRITE NOW』

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2013年に開かれた個展のタイトルにもなった作品。この頃madsakiはスラングなどを用いた言葉遊び的な作品を多く制作しており、キャンバスに吹き付けられた言葉たちは、彼の心の奥底にあるものの表現であるとともに、そもそもこれがアートなのかということすら投げかけてくるような、大胆で挑戦的な作品と言えます。

参考:“WRITE HERE, WRITE NOW” BY MADSAKI CE&Gより

 

あの名画がmadsaki・スタイルにアレンジ?  個展「Wannabie’s」の作品

 

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