型染めアーティスト「kata kata」 絵本のようなテキスタイル

ハンカチや文房具、キッチン用品など、身の回りにちょっとしたお気に入りのものがあると、うれしくなりますよね。今回は、そんなお気に入りに追加したくなるテキスタイルをつくる染物ユニット、kata kataをご紹介します。kata kataは、絵本から1ページを切り取ったような、物語性のある可愛らしさをテキスタイルデザインに込めています。手ぬぐいや日用品に使われるテキスタイルは、どれも生活に明るさを添えてくれます。

kata kataとは


kata kataは、松永武(まつなが・たけし)氏、高井知絵(たかい・ちえ)氏のご夫婦で活動されています。日本の伝統技法である型染をはじめ、注染、プリントを使ってオリジナルの染物をつくっています。kata kataの名前は、型染からきているのだとか。おふたりは、学生時代にkata kataとして活動を開始。イベントやフェア、セレクトショップなどで、手ぬぐいをはじめとした製品を販売してきました。2014年には、アトリエショップをオープンし、ものづくりを肌で感じてもらいながら、製品を手に取れる場所ができました。

kata kataのデザインは、動物、昆虫、植物など、自然や生き物のユーモアある愛らしい姿が特徴的です。kata kataのおふたりは、「布を広げた時に、ものがたりを想像できるような、会話が生まれるデザインを心がけています。私たち kata kata は温かい空気を生みだす、そんな布づくりをしていきたいと思います(公式サイトより)」と、染物に対してじんわりと熱い想いを持っています。

 

kata kataが用いる型染めの技法

日本には、友禅染め、ろうけつ染め、しぼり染めなど、さまざまな伝統的な染色技法があります。kata kataが使う型染めもそのひとつで、型を使って布や和紙を染めます。型染にはたくさんの工程があり、完成までに時間も手間もかかります。kata kata は、そのすべての工程を一貫して手仕事で行っています。どのような流れで型染めは行われるのでしょうか。その工程を紹介します。

(1)型彫り


デザインの下絵を専用の紙に貼り、模様を切り抜きます。

(2)紗張り


型紙を補強するため、模様を切り抜いた型に、紗(しゃ)と呼ばれるとても薄いガーゼのような生地を張ります。これで型紙の完成です。

 

(3)糊置き


色をのせる前に、色をのせない部分を保護するために糊をつけていきます。布の上に型紙を置き、糊を均一につけていきます。型紙をはがし、模様が繰り返しになるように型紙をまた布に置きます。この作業でパターンのある布になります。一反すべてに糊がつけ終わったら、乾かします。

(4)染色・刷毛染め


糊が乾いたら染料を刷毛でぬります。糊がのっている部分は色が入らず染まりません。地色を染めたらぼかしを入れて模様に表情をくわえます。染の工程の後で糊を落とすと、糊を置いていた部分が白抜きになり、文様が浮かび上がります。

(5)蒸す

染料が乾いたら色止めをし、蒸し機で30分ほど蒸し、色を定着させます。

(6)洗い、完成


水の中で糊を落とします。水につけておくことによって、糊がふやけ簡単に落ちるようになります。糊を完全に洗い落としたら、再び乾かして完成です。

 

参考:kata kata 公式ホームページ

kata kataが、この長い工程ひとつひとつを丁寧に行っている姿を想像すると、手にする製品にも愛おしさが増しますよね。では、染められた布は、どのような製品になるのでしょうか。

kata kata おすすめ製品


kata kataといえば、型染した手ぬぐいが代表的な製品です。独特の可愛らしいデザインもさることながら、型染めによって表現される色も魅力です。型染は、何度も色を重ねて染めていくため、濃淡や滲みができます。kata kataはアトリエで一枚一枚手染めしているため、同じデザインでも微妙に色の出かたが異なり、まったく同じものが染め上がることはありません。すべてがオリジナルなのです。また、同じ型でも色を変えて刷ることができるため、デザインによっては色違いでたのしむこともできます。

手ぬぐいをあまり使わないという方には、プリントのハンカチがおすすめです。型紙を彫るように原画を制作し、プリントしています。手ぬぐいと同じように、かわいらしくもあり、女性らしい柄が多いです。ハンカチの生地は、コットンを使用した薄手の布のため、くるくると細く折りたたんでスカーフのように首に巻いたり、バックの持ち手に結んだりすると、コーディネートのワンポイントにもなりそうです。ちょっとしたお礼の品としても喜ばれそうですね。

 

食器やカードも!テキスタイルに留まらないkata kataの作品

 

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