一心堂本舗の「Design face pack (デザインフェイスパック)」シリーズは、あっと驚く面白デザインが施され、美肌と遊び心を一度に楽しめるフェイスパックです。中でも歌舞伎の隈取(くまどり)を模した「歌舞伎フェイスパック」は2016年のG7伊勢志摩サミットの公式おみやげに選出され、関係者に日本文化を伝える役目も果たしました。今回は外国人観光客にも大人気の、一心堂本舗発のDesign face packの詳細とおすすめのデザイン4種をご紹介します。
江戸時代の「養生」の知恵を継ぐ一心堂本舗
SNSや雑誌などで、鮮やかな歌舞伎の隈取(くまどり)や、漫画のキャラクターのフェイスパックの写真を見たことはありませんか?この華麗に”変身”できるフェイスパック・Design face packを発売しているのは、東京都半蔵門に本社を置く一心堂本舗株式会社です。
一心堂本舗は2011年創業の新しい企業ですが、江戸時代の儒学者・本草(ほんぞう)学者・貝原益軒(かいばら えきけん)の精神の体現を目指しています。本草学とは薬になる動植物を研究する学問で、貝原益軒は著書『養生訓(ようじょうくん)』を発表、身体と心の健康法を紹介しました。一心堂本舗もこの江戸時代の「養生」のこころを継いで、Design face packのほか自然素材にこだわったお菓子「養生逸品」シリーズなど、心身の癒しになる製品を送り出しています
参考:一心堂本舗公式HP
一心堂本舗が語る「ものづくりの姿勢」
Design face packシリーズ、そして自然素材を吟味したお菓子・養生逸品シリーズなど、養生の精神を現代に生かそうとしている一心堂本舗。この一心堂本舗が目指している「ものづくりの姿勢」は、ひとことで言うと「守り、高める」姿勢です。
一心堂本舗では、品質基準、商品づくり、そして商品を作る人との関係の3つに主軸を置き、守り、かつ高めることを貫いています。特に品質基準面では食品や化粧品を扱う会社であることから、徹底的に基準を守り、より高い目標を追い続けることを求めています。ひとつの場所に留まるのではなく次の目標を目指す一心堂本舗の姿勢が、Design face packや養生逸品両シリーズの中に生きているのですね。
参考:一心堂本舗公式HP
一心堂本舗 Design face pack 誕生の物語と品質管理
一心堂本舗のDesign face packが誕生したのは2013年12月のことです。同年に建て替えられた歌舞伎座(東京都中央区銀座)に一心堂本舗が出店、ここから一心堂本舗の代表取締役社長・戸村憲人氏の、歌舞伎の魅力を伝えられる「日本の新しいお土産」を創るという挑戦が始まりました。その後、原型となる若手クリエイターの作品に出会い、さらに歌舞伎俳優の七代目市川染五郎氏(以下敬称略)に監修を依頼して、試行錯誤を経て発売されたのがシリーズ第一弾「歌舞伎フェイスパック」でした。当時の反響は大きく、発売からわずか2日間で4500個が完売する勢いだったといいます。
ところでこの一心堂本舗のDesign face pack、見た目ばかりではなく、美容面や安全性の追求もしっかりと行われています。美容液に使われているのは美容ヒアルロン酸、コラーゲン、ビタミン C 誘導体などですが、一心堂本舗では原料を十分に厳選した上、パッチテストなども行っています。また肌に使用する商品であるため、一心堂本舗では絵柄に使うインクに対しても入念な配慮を重ねました。インクは厚生労働省の規格基準に適合した安全性の高いものを使用、さらに印刷後のインクが美容液に溶けてしまわないかという色落ち試験なども行っているのです。
参考:
・「歌舞伎フェイスパック」なぜ売れた? 「ジョジョの奇妙な冒険」仕様も新発売
・安全性の追求(一心堂本舗公式HP)
一心堂本舗のDesign face packおすすめ4選
一心堂本舗のDesign face packは、現在では「”日本を代表する顔”を世界に紹介する」というコンセプトのもとアニメや漫画のキャラクターなどのユニークな”顔”も多く発売され、多様な日本文化を世界に発信しています。それではおすすめのDesign face pack4選をご紹介しましょう。
市川染五郎監修 歌舞伎フェイスパック 「暫」「船弁慶」
2016年のG7伊勢志摩サミットの公式おみやげにも選ばれた、2枚入りの歌舞伎フェイスパック「暫」「船弁慶」。赤い隈取は歌舞伎「暫」の主人公・鎌倉権五郎景政(かまくらごんごろうかげまさ)の、青い隈取は「船弁慶」に出てくる亡霊・平知盛(たいらのとももり)のものです。
歌舞伎の隈取は役柄の性格によって使える色が決まっており、赤は勇気や正義感のある役柄に、青は怨霊、鬼などの役柄に使います。隈取のデザインと、パッケージ内部にある英語、日本語2か国語の解説文章は、一心堂本舗の「正確な歌舞伎文化を形に」との願いにより歌舞伎俳優・七代目市川染五郎が監修を行っています。女優やタレント、そしてフィギュアスケート選手の高橋大輔氏などの男性スポーツ選手などが装着してSNSにアップしたことでも話題を呼びました。
次ページ:隈取りだけじゃない!一心堂本舗のあらゆる「顔」
1
2
この記事へのコメントはありません。