パークホテル東京の魅力 アートで「日本の美」を発信

東京オリンピック・パラリンピックを3年後に控え、日本ならではの文化や芸術、おもてなしの心を見直す動きが高まる中、大きな注目を集めているホテルがあります。ホテルにアートという要素を加え、他にはない独自の魅力と最高品質のおもてなしで、国内外から高い支持を得ているパークホテル東京です。今回はそんなパークホテル東京が5年前から手がけてきた一大プロジェクトをご紹介します。

 

パークホテル東京とは

パークホテル東京は、汐留駅から直結する「汐留メディアタワー」内に2003年9月にオープンしました。ドイツのベルリンに本社を構える「デザインホテルズ」に東京で初めて加盟し、美しく機能的なデザインとユニークなサービスを提供。25階がフロント、26階から最上階の34階までが客室となっており、シンプルで機能的なシングルルームから1部屋しかない豪華なパークスイートルームまで、多彩な客室が揃っています。

パークホテル東京のある「汐留メディアタワー」は三角柱の形をしており、泊まる部屋によって東京タワー側、浜離宮・海側、新橋・銀座側の3方向それぞれの眺望を楽しむことができます。アジア生まれのナチュラルスキンケアブランド「THANN」のアメニティやスパサロン、自分に合った枕を選んでくれる「ピローフィッター」など、隅から隅まで行き届いたきめ細やかなサービスが魅力です。

 

ホテルの壁をキャンバスに!「アーティスト・イン・ホテル」

海外のゲストからも高い支持を得ているパークホテル東京は、2012年頃から「日本の美意識が体感できる時空間」をコンセプトとした企画を展開。「ART=空間(Atrium)、食(Restaurant)、旅(Travel)」と位置づけ、四季の移ろいやおもてなしの心など、日本人ならではの美意識を体感できる空間づくりに力を注いでいます。

そんなコンセプトのひとつである「アーティスト・イン・ホテル」は、アーティストを一定期間招聘して作品づくりを奨励する、「アーティスト・イン・レジデンス」をホテルで行うという画期的なプロジェクト。アーティストが実際にパークホテル東京に滞在し、施設やサービスを利用しながら受けたインスピレーションにより、部屋全体をキャンバスとして作品を作り上げていきます。

パークホテル東京が4年強をかけ作り上げた全31室のアーティストフロアには、31人のアーティストたちが思い思いに手がけた客室が並び、実際の宿泊はもちろん見学会なども大人気となっています。今年8月にはその活動が認められ、第3回ジャパン・ツーリズム・アワードにおいて、大賞に次ぐ「領域優秀賞」をパークホテル東京が受賞。ホテルの客室をアート空間にする先駆的な取り組みや、日本の魅力を増加させている点などが高く評価されました。

 

パークホテル東京の玄関「Atrium」を彩るアートたち

パークホテル東京の玄関である25階に着くとまず目に留まるのが、10フロアに及ぶ都心最大級の吹き抜け空間「Atrium」です。ここで行われるのは「ART colours」と呼ばれるプロジェクト。四季の移ろいゆく風景を愛でるという日本の伝統的な文化に基づき、季節に合わせた展覧会を年4回開催。夜には展示作品をモチーフとしたプロジェクションマッピングが高さ30mの壁に投影され、パークホテル東京全体がアートで染まります。

 

パークホテル東京「アートラウンジ」で優雅なひとときを

パークホテル東京の吹き抜けにある「アートラウンジ」は、建物の中でありながらオープンカフェのような開放感のあるレストラン。「ART colours」の展示期間中には、作品をテーマとしたデザートセットやカクテルなどを販売しています。また、陶芸家やガラス作家とのコラボレーションによる、パークホテル東京オリジナルの器などが使用され、食の面からもアートを体感できるレストランです。

 

個性あふれる部屋が並ぶアーティストフロア

「アーティスト・イン・ホテル」プロジェクトによって生まれた客室が並ぶ、パークホテル東京31階のアーティストフロア。常駐する専門スタッフ「アートコンシェルジュ」や、専用ラウンジである「ギャラリールーム」など、アートを存分に楽しめる特別な空間が広がっています。ここでは全31室の個性あふれる客室の中から4部屋をご紹介します。

①パークホテル東京 3125号室『妖怪』

一貫して妖怪をテーマに制作を続けている、日本画家の馬籠伸郎氏が手がけた3125室のテーマは「妖怪と空」。ベッドに寝た時に一番空がひらけて見えたというこの部屋の天井には、外の世界と繋がるように青い空が広がり、東の青龍・南の朱雀・西の白虎・北の玄武という四神の形をした雲が部屋を守ってくれています。

空に向かって列を作るたくさんの妖怪たちは、それぞれ表情がとても豊かでユーモラス。怖いイメージもある妖怪ですが、ここにいるのは人を幸せにする妖怪たちなのです。妖怪たちの楽しげな行進と、四神が守る美しい空の天井。完成までに4か月以上かかったという大作は、ずっと見ていても飽きることはありません。

 

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