今年4月、松坂屋銀座店跡地にオープンしたGINZA SIX。初日には約2500人が列をつくり、予定より10分早く開店するなど、大きな話題を集めています。そんなGINZA SIXの6階にあるのが銀座蔦屋書店です。これまでにもカフェを併設したり雑貨や家電を扱ったりと、書店の枠を超えたトータルショップを各地でオープンさせてきた蔦屋書店。そんな蔦屋書店が銀座の地で展開するのはどんな書店なのでしょうか。今回は新しく誕生した銀座蔦屋書店の全貌をご紹介するとともに、そのコンセプトに込められた思いに迫ります。
参考:「GINZA SIX」オープン 2500人が列つくる」朝日新聞デジタル
銀座エリア最大の商業施設 GINZA SIX
GINZA SIXさんの投稿 2017年4月13日(木)
GINZA SIXは、松坂屋銀座店跡地に誕生した銀座エリア最大の複合商業施設です。世界的建築家の谷口吉生氏が基本設計と外観のデザインを担当したビルは、人々を迎える日本の伝統的な形式である「ひさし」と「のれん」をイメージ。商業施設共用部のインテリアデザインはフランス人デザイナーのグエナエル・ニコラ氏が担当し、銀座の路地や障子の光など日本的な要素を取り入れるなど、随所に日本の伝統を感じられるデザインとなっています。
GINZA SIXさんの投稿 2017年4月15日(土)
1960年代から多数の貸し画廊が存在するアートの街でもある銀座。その伝統をさらに発展させるべく、中央吹き抜け空間に浮かぶ草間彌生氏のインスタレーションや、チームラボが手がけるデジタルアートなど、GINZA SIXには至るところにアート作品が散りばめられています。また、庭園都市だったという土地の歴史を感じさせる屋上庭園や、最新テクノロジーを導入した能楽堂など、銀座の歴史と未来が詰まった施設となっています。
GINZA SIX公式サイト:https://ginza6.tokyo
銀座蔦屋書店のテーマは「本とアート」
GINZA SIX6階にある銀座蔦屋書店は、本を介してアートのある暮らしを提案する新しいかたちの書店です。銀座蔦屋書店が選ぶアーティスト100名の書籍を展開する「アートストリート」を中心に、店内には他の書店ではなかなか見られない世界中のアートブック約6万冊を取り揃えています。美しいアートを大きなサイズで見ることができるビッグブッグコーナーや、国内外の美術館で行われている展覧会図録のリアルタイム販売など、アート好きはぜひとも足を運びたい品揃えです。
700坪におよぶ銀座蔦屋書店の心臓部となるのは、やぐらをモチーフにした高さ6mの書棚に囲まれたイベントスペース。国内外で活躍する人物を招いたトークイベントや、今話題のアーティストによるインスタレーションの展示など、文化発信拠点として様々なイベントを開催しています。イベントのテーマに合わせた書籍も取り揃えられ、本に囲まれた独特の空間で様々な日本文化に触れることができます。
銀座蔦屋書店の大きな特徴のひとつが、蔦屋書店初となる書店内ギャラリー「THE CLUB」です。日本ではまだ目にする機会が少ないアーティストを中心に、美術館や大きなギャラリーとは一線を画した、書店ならではの企画展を年4回行なっています。書店内ギャラリーという気軽さと、銀座蔦屋書店でしか見られない本格的な企画の数々は、まさに本とアートとの距離を近づける役割を果たしています。
併設するスターバックスコーヒーでは、購入前の本も自由に読むことができるほか、アートマガジン5000冊も用意されています。店内にはテキスタイル作家の小林万里子氏が手がけたアートピースが飾られ、アートを楽しみながらひと息つける空間になっています。限定された店舗のみで提供される希少価値の高いコーヒー豆「スターバックス リザーブR」や、日本初の「Nitro Cold Brew Coffee」、さらにワイン、クラフトビールなども楽しめます。
「クリエイターの書斎」をコンセプトとしたステーショナリーコーナーには、40社800種類の万年筆が色別に美しく並んでいます。また「歌舞伎 役者の升花色」など江戸時代の色彩をテーマにした、銀座蔦屋書店オリジナルの「江戸色インク」、現代のクリエイターには欠かせないモバイル製品など、書店という独自の視点から集められた魅力的な商品が、幅広く取り揃えられています。
その他にも実際に購入できる日本刀コーナーや、高級時計「リシャール・ミル」の世界初となるプロモーションストアなど、銀座蔦屋書店には書店の枠を超えた様々な魅力が詰まっています。
参考:「話題のGINZA SIX、6階『銀座 蔦屋書店』は、アートを身近に感じられる“体験型空間”です!」 Pen Online
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