佐藤雅彦監修の作品③『0655/2355/ねこねこ55』
『0655』、『2355』、『ねこねこ55』は、姉妹番組です。「おはよう」と「おやすみ」の時間に、5分だけ「今日もがんばろう」と「今日もがんばったね」を言ってくれるようなリラックスした番組の『0655』、『2355』。『ねこねこ55』は気まぐれに放送されるため、番組を観られた時には、道ばたで可愛いねこに遭遇した時のような嬉しさがあります。では、それぞれどのような内容かご紹介していきましょう。
『0655』は、朝の5分間で気持ちをラクに、一日楽しもうと思わせてくれるコーナーや歌があります。歴代のおはようソングは50曲以上。佐藤雅彦も多くの曲の作詞や作曲を手掛けています。佐藤雅彦がつくる曲のテーマが絶妙で、心地よい一日が始まるのにぴったりな歌ばかりです。たとえば、シンガーソングライター柴田聡子が歌う『チョココロネ食べるのどっちから?』や、レキシが歌う『重箱の隅つつくの助』など、人気のアーティストが参加しているのも魅力です。
『2355』は、次の日になる直前の5分間に、良かったことも悪かったこともあったけど、今日が無事に終わったね、と一息つけるような番組です。『0655』と同様に歌やアニメーションで構成され、おやすみソングも多くあります。こちらももちろん佐藤雅彦が作詞や作曲をし、夜なので少ししっとりした曲がかかります。参加しているアーティストも小泉今日子や真心ブラザーズなど豪華です。
そして、お待たせしました。 今週土曜、ねこねこ55の新作「ミケの巻」の放送も決定! 10月21日(土)16:10〜16:20に Eテレにて。ねこだらけの10分間。こちらもぜひ。#ねこねこ55 https://t.co/nztSlDwR1n pic.twitter.com/d4rDqcf0BD
— ユーフラテス / EUPHRATES (@euphrates_jp) 2017年10月18日
『ねこねこ55』は、『0655』と『2355』の1コーナーだったねこを取り上げた内容が人気となったため、ねこだらけの10分間番組として製作した番組です。番組内のアニメーションや歌は、ねこの視点であったり飼い主の視点であったりします。佐藤雅彦は、相手の立場にたって物事を考えることを面白く伝えているのではないでしょうか。
短い時間でいかにわかりやすく伝えるか、人の気持ちに寄り添うにはどう伝えていけばいいのかとった「伝える」工夫が織り込まれており、その質の高さがうかがえることはもちろん、それを感じさせない親しみやすさがあります。まさに佐藤雅彦らしい番組と言えますね。
『0655』
毎週月~金曜日6:55~7:00
番組ページ:http://www.nhk.or.jp/e0655/
『2355』
毎週月~金曜日23:55~0:00
番組ページ:http://www.nhk.or.jp/e2355/
『ねこねこ55』
気まぐれ放送
番組ページ:http://www.nhk.or.jp/e0655/nekoneko55/
佐藤雅彦の伝え方から学べること
(慶応義塾大学 佐藤雅彦研究室の卒業生が母体となるユーフラテスの作品『コンガらガっち』)
佐藤雅彦は、伝えるために様々な法則を見つけ作りながら常に実験をしています。そんな成果が1つにまとまり、2017年秋に書籍となって発売されました。佐藤雅彦の著書「新しい分かり方」には、幾十もの「分かってうれしい」「分かって腑に落ちる」が入っています。先ほどご紹介した番組をチェックするとともに、こちらの本も面白いこと間違いなし、必読の1冊です。毎日の見方が少しずつ変わるかもしれません。
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