笹倉鉄平の作品紹介 「光の情景画家」が描くヨーロッパの街並み

 

笹倉鉄平氏(以下、敬称略)をご存知でしょうか。「光の情景画家」と呼ばれ、老若男女問わず人気の高い画家です。ヨーロッパを中心とした旅の風景を、季節感と情感たっぷりに描きます。行ったことがない場所なのに、観る人を懐かしい気持ちにさせる作風が特徴である笹倉鉄平の作品。また、優しく包み込むような光の描写も笹倉鉄平にしかできない表現として挙げられます。今回は、そんな笹倉鉄平作品のご紹介と、作品が観られる美術館をご紹介していきたいと思います。

笹倉鉄平のプロフィール

Teppei.net 「公式ホームページ」に笹倉鉄平からメッセージが届いております。

2017年9月8日/画歴最大の作品って?!

先日「両手ひろげて」という作品が発表されましたが、これまでに私が描いた絵の中で、最大サイズ(横幅181cm…

Posted by 笹倉鉄平オフィス/株式会社アートテラス on Friday, 8 September 2017

笹倉鉄平は、1954年兵庫県生まれ。大学卒業後にグラフィックデザイナーを経て、イラストレーターに。森永製菓のパッケージデザインも10年間手掛け、200点以上のデザインを描きました。その中には、今でも人気のチョコレートのお菓子『小枝』の初代パッケージデザインもあります。また、毎日新聞カラー刷り版に、南ドイツ、ロマンチック街道沿いの街を描いた「Romantic Gallery」シリーズ、フランスを描いた「ロマン色の街角」シリーズを月一回連載していました。1990年、笹倉鉄平は、ついに青山スパイラル・ギャラリーで初個展開催します。そして、この個展を機に画家としての制作活動に専心することを決意。その後は、定期的に国内有名百貨店での個展開催をしながら、イタリア、中国、フランスでも個展を開催するなど、国内だけの人気にとどまらず世界で活躍されています。

笹倉鉄平の作品紹介

笹倉鉄平作品には、どのような作品があるのでしょうか。今回は、4点厳選してご紹介していきたいと思います。

笹倉鉄平の作品①『聖ミクラーシュ教会、雪の眺望』


12月のチェコ・プラハが舞台となっています。雪が降る中、街灯や部屋からこぼれる温かい光が何とも言えません。今にも息を吐いたら白くなるような気がしてします。

 

笹倉鉄平の作品②『両手ひろげて』


笹倉鉄平の画歴史上最大幅の『両手をひろげて』。笹倉鉄平はイギリス・コーンウォール地方を訪れた際に、港を見渡せる対岸の防波堤に腰掛け、絵の構想を練っていました。すると雲間から「天使の梯子」と呼ばれる太陽の光が一筋、二筋と差してきたそうです。その神々しい姿を絵にしたのが本作品。両手をひろげて、光を浴びるように観てみたいですね。

 

笹倉鉄平の作品③『青空―アルゼット』


すっと澄んだ青色に、吸い込まれていきそうな見事な情景を描いています。ヨーロッパの中でも小さな国ルクセンブルク。街を流れるアルゼット川沿いの風景がモチーフです。笹倉鉄平らしい光の描写、青い空と川の陰影が美しい作品になっています。

 

笹倉鉄平の作品④『ピアノのある部屋』


イングランド北部の街、ペンリス郊外で訪れた閑静なホテルのラウンジルームが着想のヒントとなった本作品。笹倉鉄平は、あまりの居心地のよさから「もしもこの部屋が森の中にあったら」と想像を膨らませて絵を描きました。作中の室内に溢れる安心感に、いつまでも浸っていたくなります。

笹倉鉄平の描く絵は、暮らしや日常を感じる土地に、旅人としてその場に居合わせているような気持ちになるものばかりです。せわしない日常から少し距離を置きたいと思う時、近くの別世界に誘ってくれるような作品が、心に柔らかさを与えてくれます。

 

笹倉鉄平の作品 題材となった場所

先ほどご紹介した作品を見ていただくとわかるように、笹倉鉄平作品には実在する場所をモデルに描いた作品が数多くあります。どのような場所の絵が描かれているのか、こちらも4点ご紹介していきたいと思います。

笹倉鉄平の作品 題材となった場所① モンマルトル


パリ18区にあるモンマルトルは、かつてピカソやモディリアーニなどの有名な画家たちが暮らし、創作活動に切磋琢磨した場所。笹倉鉄平も憧れの土地として、題材に選んだようです。

 

笹倉鉄平の作品 題材となった場所② フィレンツェ

『サンタマリアノヴェッラ広場』、『12月のセルヴィ通り』、『フィレンツェの夕景』『祝福』ではポンテベッキオを題材に扱うなど、フィレンツェを描いた作品は多くあります。背景はより美しく見えるよう、また着想したテーマに沿って変更を加えていますが、建物の配置はそのまま使っているようです。

 

笹倉鉄平の作品 題材となった場所③ リューネブルク


ドイツ北部の街、リューネブルク。赤いレンガ造りの建物や、かつて使われていた塩運搬用の木造の帆船が再現され、川に停泊しています。おとぎ話のような世界をより表現ため、実際の街と見比べてみると建物の配置に手を加えているようです。

 

笹倉鉄平の作品 題材となった場所④ パリ

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(公開できる映像がないため実際の写真を紹介)
パリを題材にした作品『コリニョンの八百屋』。こちらは、日本でも大ヒットしたフランス映画『アメリ』の中にも登場します。映画の中では、アメリと同じアパートの住人で、八百屋の店主がこの場所から出てきます。笹倉鉄平作品でも、『アメリ』でも選ばれる場所となると、少し興味が湧いてきませんか。

いかがでしたでしょうか。笹倉鉄平ファンの中には、作品の題材として扱われた場所を実際に訪れて、笹倉鉄平が観た景色と自分が実際観た感じを比べる、という楽しみ方をする人もいらっしゃるそうです。笹倉鉄平作品を少し心にとどめておくことで、近くに旅行に訪れた時にその土地への新しい見方ができるかもしれません。次は、ご紹介した笹倉鉄平の作品が観られる美術館をご紹介します。

 

次ページ:笹倉鉄平作品を収蔵する美術館紹介

 

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